概要
口の中や外陰部の潰瘍、皮膚の炎症、眼のぶどう膜炎などが、良くなったり再び現れたりする病気です。症状の組み合わせや程度は人によって異なります。*1
主な症状
繰り返す痛みのある口内炎、脚などの赤く痛むしこり、にきびに似た発疹、外陰部の潰瘍がみられます。眼に炎症が起きると、充血、痛み、まぶしさ、かすみ、視力低下などが現れます。関節、腸、血管、神経に病変を伴う場合もあります。*1
原因と遺伝
原因は十分に解明されていません。病気になりやすさに関係する遺伝的な体質と環境要因が重なり、炎症が起こると考えられています。HLA-B51などが陽性でも、それだけで発症や診断が決まるわけではありません。*1
検査と診断
医師がこれまでの症状と経過、診察、検査結果を合わせて判断します。主な症状がすべて同時に現れるとは限らず、症状の組み合わせで病型を分けます。血液の炎症反応やHLAは参考所見であり、単独の検査で確定するものではありません。腸や神経などの症状があれば、その臓器に応じた検査を行い、似た病気も区別します。*2
診察までに、症状が出た時期や続いた日数をメモし、皮膚や口内の変化は写真で残しておくと、経過を伝える助けになります。
治療
治療は症状がある臓器と重症度に応じて選びます。皮膚・粘膜には塗り薬やコルヒチンなど、眼には炎症を抑える治療と発作予防を用います。病型によって免疫抑制薬や生物学的製剤を使うこともあります。眼・腸・神経の病変を同じ薬で一律に治療するわけではありません。*2
受診先を探す
全身の症状はリウマチ・膠原病内科、眼の症状は眼科など、症状に応じた診療科が連携します。*3 ベーチェット病の診療施設から、病院ごとの初診案内と紹介状・予約方法を確認できます。
よくある質問
口内炎を繰り返すとベーチェット病ですか?
口内炎だけで確定はできません。眼、皮膚、外陰部などの症状や経過を合わせて評価し、ほかの原因も調べます。*2
すべての症状がそろうまで待つ必要がありますか?
待つ必要はありません。診断基準には症状の組み合わせによる複数の病型があります。気になる変化を受診時に伝えてください。*2
医療費の支援
指定難病の医療費助成には認定条件があります。申請については主治医や自治体の窓口に相談してください。*4
急な症状があるとき
突然の強い息苦しさ、反応がない状態、急な片側の麻痺などは、通常の予約を待たず119番へ連絡してください。*5
参考文献
*1 難病情報センター「ベーチェット病(病気の解説)」(確認日:2026-10-04)。
*2 難病情報センター「ベーチェット病(診断・治療指針)」(確認日:2026-10-04)。
*3 横浜市立大学附属病院「ベーチェット病診療研究センター」(確認日:2026-10-04)。
*4 難病情報センター「指定難病患者への医療費助成制度のご案内」(確認日:2026-10-04)。
*5 総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」(2025年12月発行、確認日:2026-10-05)。
最終確認日:2026年10月6日
