慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)とは|症状・検査・治療と受診先

神経と筋肉の接点を描いた医療イメージ
目次

概要

慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)は、末梢神経を覆う髄鞘が障害され、2か月以上にわたる筋力低下やしびれを生じる病気です。*1

主な症状

腕が上がりにくい、箸が使いにくい、歩きにくいなどの症状がみられます。慢性的に進行する場合や、改善と再発を繰り返す場合があります。*1

原因

発症の仕組みは十分に解明されていませんが、自分の末梢神経の髄鞘を免疫の働きが傷つけることが関わると考えられています。症状の分布には違いがあり、左右対称の筋力低下がみられる典型的な病型のほか、さまざまな病型があります。*1

検査と診断

症状の続く期間や分布を診察し、神経伝導検査で神経を信号が伝わる状態を調べます。髄液検査やMRIなども必要に応じて組み合わせます。糖尿病、アミロイドーシス、遺伝性の末梢神経疾患などによる症状との区別が必要です。2か月続くしびれがあることだけでCIDPとは診断できません。*2

治療

治療には免疫グロブリン療法、ステロイド療法、血液浄化療法などがあります。病型や治療への反応を確認し、継続の方法を相談します。*1

生活と療養

治療で症状が改善しても、再発したり継続的な治療が必要になったりすることがあります。力の入り方や歩行、手の使いやすさの変化を診察時に伝え、治療の効果と継続方法を相談します。*1

受診先

脳神経内科で相談できます。受診時には、症状が始まった時期、これまでの検査や治療を伝えてください。

診療施設一覧から、受診前の連絡先や受付条件を確認できます。

緊急時の受診

緊急性の高い状態では、施設一覧の通常予約を待たずに救急対応を求めてください。救急車を呼ぶ番号は119です。判断に迷う場合の相談窓口は、自治体の案内で確認できます。*4

よくある質問

ギラン・バレー症候群と同じ病気ですか。

似た症状がありますが、経過が異なります。ギラン・バレー症候群は通常4週間以内に症状がピークに達するのに対し、CIDPでは2か月以上進行したり、再発したりする経過があります。*1

症状が改善したら治療をやめられますか。

改善後も再発する場合があるため、治療の継続や変更は主治医と相談します。すべての方が同じ経過をたどるわけではありません。*1

医療費助成

指定難病の医療費助成には、診断基準に加えて重症度などの条件があります。診断された方全員が自動的に助成対象になるわけではありません。主治医や、お住まいの都道府県・指定都市の窓口に申請方法を相談してください。*3

参考文献

*1 難病情報センター:慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー(指定難病14)(確認日:2026-10-04)

*2 難病情報センター:慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー(指定難病14):診断・治療指針(確認日:2026-10-04)

*3 難病情報センター:指定難病患者への医療費助成制度のご案内(確認日:2026-10-04)

*4 消防庁:救急車を上手に使いましょう(2025年12月発行、確認日:2026-10-05)

最終確認日:2026-10-05

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