皮膚筋炎とは|症状・検査・治療と受診先

肩から腕の筋肉を淡い青と赤で描いた医療イメージ
目次

概要

皮膚筋炎は、特徴的な皮膚症状と筋肉の炎症がみられる病気です。筋力低下が目立たない「無筋症性皮膚筋炎」もあります。皮膚や筋肉だけでなく、肺などの状態を確かめることも大切です。*1

主な症状

腕を上げる、階段を上る、椅子から立ち上がる動作が難しくなることがあります。まぶたの赤みや腫れ、指の関節の背側の赤く盛り上がった発疹なども特徴です。飲み込みにくさ、むせ、乾いた咳、息切れが現れる場合があります。*1

原因

免疫の働きが自分の筋肉や皮膚を傷つける、自己免疫の異常が関係します。なぜ起こるかは十分に分かっていません。一般に単純な遺伝病として扱われる病気ではありません。*1

検査と診断

皮膚の所見と筋力を診察し、筋肉の障害を反映するCKなどの血液検査、筋炎に関連する自己抗体、必要に応じて筋電図や筋肉の組織検査を組み合わせます。皮膚症状が中心の病型では皮膚の組織所見なども参考にします。似た症状を起こす薬剤の影響、神経やほかの筋肉の病気も区別します。*2

治療と経過

副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬などで炎症を抑えます。皮膚症状、筋力低下、肺の病変によって治療の組み合わせが変わります。間質性肺炎が急速に進む場合や強い飲み込みの障害がある場合は、速やかな評価・治療が必要です。成人では悪性腫瘍の合併も確認しますが、皮膚筋炎の方全員にがんがあるという意味ではありません。*2

運動やリハビリの程度は病状に合わせて医療者と相談します。皮膚症状には紫外線への対策も大切です。*1

受診先を探す

リウマチ・膠原病内科を中心に皮膚科、呼吸器内科などが連携する診療体制があります。子どもの場合は小児診療の対応も確認します。*3 皮膚筋炎の診療施設から初診案内をご覧ください。

よくある質問

筋力低下がなくても皮膚筋炎の可能性はありますか?

筋症状が乏しい病型もあります。筋力低下が軽くても肺の病変を伴う場合があるため、続く咳や息切れは医師に伝えてください。*1

検査を一つ受ければ診断できますか?

診察所見や複数の検査を組み合わせます。成人・小児、筋症状が乏しい病型で評価の条件も異なります。*2

医療費の支援

指定難病の医療費助成には認定条件があります。申請については主治医や自治体の窓口に相談してください。*4

急な症状があるとき

突然の強い息苦しさ、反応がない状態、急な片側の麻痺などは、通常の予約を待たず119番へ連絡してください。*5

参考文献

*1 難病情報センター「皮膚筋炎/多発性筋炎(病気の解説)」(確認日:2026-10-04)。

*2 難病情報センター「皮膚筋炎/多発性筋炎(診断・治療指針)」(確認日:2026-10-04)。

*3 日本医科大学付属病院「強皮症・筋炎先進医療センター」(確認日:2026-10-04)。

*4 難病情報センター「指定難病患者への医療費助成制度のご案内」(確認日:2026-10-04)。

*5 総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」(2025年12月発行、確認日:2026-10-05)。

最終確認日:2026年10月6日

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