多発性硬化症(MS)とは|症状・検査・治療と受診先

脳と血管を描いた医療イメージ
目次

概要

多発性硬化症(MS)は、脳や脊髄などの中枢神経で炎症が起こり、神経を覆う髄鞘が傷つく病気です。*1

主な症状

見えにくさ、手足のしびれや力の低下、歩きにくさなどが起こります。再発と改善を繰り返す場合のほか、徐々に進行する病型もあります。*1

原因

免疫の働きが脳や脊髄に影響することが関わると考えられていますが、発症の原因は一つには定まっていません。遺伝的ななりやすさと環境の要因が関係すると考えられています。*1

検査と診断

症状と経過、神経診察に加えてMRIで脳や脊髄の病変を調べ、髄液検査などを組み合わせます。視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)など、似た症状でも治療が異なる病気との区別が必要です。MRIの所見や症状の一つだけで診断はできません。*1

治療

急性期の炎症を抑える治療と、再発を防ぐ治療を分けて考えます。病型や病状、生活、副作用への配慮を踏まえて薬を検討します。*1

生活と療養

体温が上がったときに、一時的に症状が強くなるウートフ現象がみられることがあります。生活上の注意点は症状や使用する薬で異なります。入浴や運動、仕事などで困ることは、主治医と相談してください。*1

受診先

脳神経内科で相談できます。受診時には、症状が始まった時期、これまでの検査や治療を伝えてください。

診療施設一覧から、受診前の連絡先や受付条件を確認できます。

緊急時の受診

緊急性の高い状態では、施設一覧の通常予約を待たずに救急対応を求めてください。救急車を呼ぶ番号は119です。判断に迷う場合の相談窓口は、自治体の案内で確認できます。*3

よくある質問

再発を繰り返す病型だけですか。

再発と改善を繰り返す場合のほか、初めから進行する場合や、再発を繰り返した後に進行する場合があります。病型によって治療の考え方も異なります。*1

NMOSDと同じ治療ですか。

病気の仕組みや再発予防の薬が異なります。似た症状があっても、検査で区別したうえで治療を選びます。*1

医療費助成

指定難病の医療費助成には、診断基準に加えて重症度などの条件があります。診断された方全員が自動的に助成対象になるわけではありません。主治医や、お住まいの都道府県・指定都市の窓口に申請方法を相談してください。*2

参考文献

*1 難病情報センター:多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13)(確認日:2026-10-04)

*2 難病情報センター:指定難病患者への医療費助成制度のご案内(確認日:2026-10-04)

*3 消防庁:救急車を上手に使いましょう(2025年12月発行、確認日:2026-10-05)

最終確認日:2026-10-05

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