概要
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、視神経や脊髄などに炎症が起こる病気です。AQP4抗体が関与する場合がありますが、抗体が陰性の病型もあります。*1
主な症状
視力の低下、手足の麻痺やしびれ、排尿の異常などのほか、続くしゃっくりや嘔吐が起こる場合があります。*1
原因
自分の体に反応する抗体のうち、アクアポリン4(AQP4)抗体が重要な役割を持つことが分かっています。ただしAQP4抗体が陰性でも、特徴的な症状や検査所見からNMOSDと診断される場合があります。*1
検査と診断
MRIで視神経や脊髄、脳の病変を調べ、血液のAQP4抗体などの検査結果を症状・経過と合わせて判断します。多発性硬化症などとの区別が必要です。抗体検査の結果だけで自己判断せず、脳神経内科で説明を受けてください。*1
治療
再発時の炎症を抑える治療と、再発を防ぐための継続的な治療を相談します。病状や検査結果に応じて治療を選びます。*1
生活と療養
再発時の症状を軽くする治療と、再発を防ぐための治療は目的が異なります。治療中の生活上の注意は薬剤によって違います。新たな症状や変化、感染症が気になるときの連絡方法を主治医と確認しておきましょう。*1
受診先
脳神経内科で相談できます。受診時には、症状が始まった時期、これまでの検査や治療を伝えてください。
診療施設一覧から、受診前の連絡先や受付条件を確認できます。
緊急時の受診
緊急性の高い状態では、施設一覧の通常予約を待たずに救急対応を求めてください。救急車を呼ぶ番号は119です。判断に迷う場合の相談窓口は、自治体の案内で確認できます。*3
よくある質問
AQP4抗体が陰性ならNMOSDではありませんか。
陰性でもNMOSDに特徴的な症状や画像所見を認める場合があります。検査結果だけでなく、他の疾患との区別を含めて判断します。*1
症状が落ち着いていても治療が必要ですか。
再発を防ぐ治療が大切です。継続する薬や副作用への対応は、病状と検査結果を踏まえて主治医と相談します。*1
医療費助成
指定難病の医療費助成には、診断基準に加えて重症度などの条件があります。診断された方全員が自動的に助成対象になるわけではありません。主治医や、お住まいの都道府県・指定都市の窓口に申請方法を相談してください。*2
参考文献
*1 難病情報センター:多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13)(確認日:2026-10-04)
*2 難病情報センター:指定難病患者への医療費助成制度のご案内(確認日:2026-10-04)
*3 消防庁:救急車を上手に使いましょう(2025年12月発行、確認日:2026-10-05)
最終確認日:2026-10-05
