概要
大動脈やそこから分かれる太い血管などに炎症が起こる病気です。血管が狭くなる、詰まる、広がるといった変化により、血流や臓器の働きに影響することがあります。*1
主な症状
発熱、だるさ、食欲低下などから始まることがあります。影響を受ける血管によって、腕の疲れやすさ、めまい、首の痛み、歩いたときの脚のつらさなどが現れます。脈や血圧の左右差が手がかりになることもありますが、症状だけで診断はできません。*1*2
原因
詳しい原因は分かっていません。遺伝的ななりやすさと環境要因の両方が関係すると考えられています。家族内で同じ病気になる例は多くなく、単純に親から子へ必ず伝わる病気ではありません。*1
検査と診断
症状や診察所見に加えて、血管の画像所見を確認し、似た変化を起こすほかの病気を区別します。*2 CT、MRI、超音波、PET-CTなどは、血管の障害の範囲や炎症の状態を評価するために必要に応じて行います。すべての検査を全員が同じ頻度で受けるわけではありません。*1
治療
まず血管の炎症を抑えることを目指します。副腎皮質ステロイドを用い、病状に応じて免疫抑制薬や生物学的製剤などを検討します。血流の低下や動脈瘤への対応として、手術やカテーテル治療が必要になる場合もあります。治療方法と時期は、炎症の状態と血管・臓器への影響を確認して決めます。*3
受診先を探す
血管炎の診療に対応する循環器内科、リウマチ・膠原病内科などが相談先になります。専門外来では必要に応じて心臓血管外科などと連携します。*3 高安動脈炎の診療施設から、病院ごとの初診案内を確認できます。
よくある質問
症状が落ち着けば通院は不要ですか?
再燃や血管・臓器の合併症の確認が必要な場合があり、長期に治療や経過観察を続けることがあります。通院間隔は主治医と相談してください。*2
血管が狭いと必ず手術になりますか?
炎症を抑える内科治療が基本です。手術などは血流の不足や血管の拡張、全身状態などを踏まえて検討します。*3
医療費の支援
指定難病の医療費助成には認定条件があります。申請については主治医や自治体の窓口に相談してください。*4
急な症状があるとき
突然の強い息苦しさ、反応がない状態、急な片側の麻痺などは、通常の予約を待たず119番へ連絡してください。*5
参考文献
*1 難病情報センター「高安動脈炎(病気の解説)」(確認日:2026-10-04)。
*2 難病情報センター「高安動脈炎(診断・治療指針)」(確認日:2026-10-04)。
*3 国立循環器病研究センター「高安動脈炎外来」(確認日:2026-10-04)。
*4 難病情報センター「指定難病患者への医療費助成制度のご案内」(確認日:2026-10-04)。
*5 総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」(2025年12月発行、確認日:2026-10-05)。
最終確認日:2026年10月6日
